【開催報告】おにぎりが繋ぐ地域の絆とは?一度で三度美味しいおにぎ隣人祭り
5月27日(火)、第二回目となる“おにぎ隣人祭り”を開催しました。”おにぎ隣人祭り”とは、隣人祭りとおにぎりを掛け合わせたイベント。親子で握ったおにぎりを、集まった人たち同士で囲む食卓で食べるイベントです。第2回目の今回は、北海道の食材をふんだんにご用意しました。
料理を担当下さるのは前回同じく、保育士であり食育インストラクターでもある吉澤晶子先生。あき先生が愛称で、一児のママでもあります。
■ さぁ、それではスタートです!
まずはあき先生から、集まった子どもたちと親御さんに、本日の具材を紹介してもらいました。エプロン姿に着替えた子どもたち。目の前の食材に目を奪われながらも、先生の話に耳を傾けます。
具材は、北海道の滋味深い旬な食材の数々。スーパーで年中購入できる食材とは違い、それぞれにストーリーがあります。その物語のいくつかを、紹介します。
時鮭
秋が旬の鮭ですが、夏に旬なのが時鮭。本来は放流から4年の歳月をかけて戻ってくる若い鮭が秋を待たずに日本近海に現れ、季節外れに取れることから、“時しらず”とも北海道では呼ばれています。この時期の鮭は産卵前で脂がたっぷりです。
ふきの佃煮
今の時期、北海道は山菜シーズン。ふきは数少ない日本原産で野生種は全国の山野に自生しています。春の訪れを告げる“ふきのとう”はふきの“花”。ふきの佃煮は茎(実際には葉柄と呼ばれるようです。)の部分を使用します。
ご飯は、白ご飯、ごまご飯、バター醤油ご飯の全3種類。釜で炊いたご飯は、ふっくら美味しく、艶があります。
(※写真はバター醤油ご飯)
ふっくらご飯に、思わずフライング(笑)
好きなおかずを入れたご飯を、ノリやとろろ昆布で包みます。自分たちで作ったお皿いっぱいのおにぎりに、子どもたちは誇らしげな笑顔を見せてくれました。
自分たちで作ったおにぎり。もちろん、自分たちで食します。普段、あまり口にしないような具材も、楽しく作る過程を経験したためか、とても美味しそうに頬張ります。
子どもたちの食への関心を育むのは、“原体験”だと美味しそうにおにぎりを頬張る姿を見て、思いました。
■ 人と人を繋ぐ、おにぎり?
さてそんな中、親子に混じって1人、慣れた手つきでおにぎりを握る人が・・。
日本おにぎり協会の宮内さんです。おにぎりが繋ぐ関係性に着目しおにぎりを通じてコミュニケーションを促進したいと、協会を立ち上げられました。肩書きは、おにぎり協会、エバンジェリスト。おにぎりの伝道師です。名前だけあって、その腕前にスタッフ・参加者一同は唸りました。
そんなおにぎ隣人祭りでは、集まった方々、講師のあき先生、おにぎり協会の宮内さん、そして私たちスタッフで食卓を囲みます。
日頃顔を合わせても、会釈くらいの関係性って多いですよね。同じ体験を共有することで会話のきっかけが生まれ、同じ食卓を囲むことで関係性が発展していきます。
■ 一度で三度美味しいおにぎ隣人祭り
おにぎ隣人祭りは、おにぎりを握る体験を通じて食について学べ、美味しいおにぎりを食べることができ、親子・隣人同士のコミュニケーションが増える。まさに一度で三度美味しいイベントです。
参加者の皆さま、いつも美味しい体験を提供下さる吉澤さん、握り方を伝授下さった宮内さん、ありがとうございました!
これからもグロースリンクかちどきでは、おにぎ隣人祭りを各都道府県の食材を使って開催します。“自分で作る”ことを通じて、食に親しむ体験と地域が繋がる場所を提供していきます。次回は6月27日(金)、鳥取県の食材で実施予定です。
※おかずの豊富さと時間の関係により、鰹節削りは中止となりました。
協力者の紹介
吉澤 晶子先生:
東京都中央区、親子料理・食育イベントを実施するfoozit(フージット)を運営しています。妊娠・出産を機に、食を通し、子どもの心身を元気に育てる仕事に就きたいと考え資格を取得し活動しています。栄養バランスに配慮した子育てメニューが好評です。
foozit:http://ameblo.jp/foozit/
日本おにぎり協会:
Onigiri is Good「おにぎりをもっと、カッコよく」をミッションに活動する日本おにぎり協会。おにぎりを通じたコミュニケーションで人と人を繋ぐことを目的として設立されました。既存のおにぎりにとらわれず、おにぎりの可能性を信じ、新しいおにぎりのカタチを生み出しています。
日本おにぎり協会:http://www.onigi-re.com/