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【グロースリンクインタビューVol.7】親戚のお姉さん、からみんなのお姉さんに。”眞子さん”

2014/07/10(木)

グロースリンクかちどきはたくさんのスタッフの支えによって運営されています。
今回ご紹介するのは、最年少ながらグロースリンクとの関わりが最も長い眞子さん。土日の顔として、主にプレイホールでの見守りや受付業務を担当しています。

小さいころから”子どもと関わる仕事”をしたいと語る眞子さん。そのきっかけはなんだったんでしょうか? キャピキャピ感が無いことが悩みの種だと語る彼女に”幼少期のエピソード”や”子どもと関わる姿勢”について聞いてみました。

 まなこさん

 

◎ いつしかあこがれの職業に


眞子:保育園に通っている時に、先生に憧れたんです。3,4歳くらいの時ですね。それからずーーっと”子どもと関わる仕事”がしたいと思い続けていました。小中高の文集にも、そう書いていましたね(笑)

2つ年下の妹がいて、年下の従妹も多くて、祖父母の家に行ったときは、”子どもの面倒を見に行く”という感覚で(笑)
そうやって、小さいころからお姉ちゃんとして接する時間が多かったから、自然と ”子どもと関わる仕事をしたいなぁ” と思うようになったんだと思います。

 

面倒見がいいため、小さいころから親戚の叔父さん叔母さんに頼られていたそうです。同年代にあるような”キャピキャピ感”が無いと語る眞子さん。スーパーで「奥さん、奥さん!」と呼ばれることも多いそう。そこが悩みの種なんだとか。

若いながら落ち着いた声で受け答えする眞子さん、”子どもと関わること”をどう仕事に結びつけたんでしょうか。

 

眞子:高校卒業後の2011年春に少人数保育に関する資格、チャイルドマインダーを取得しました。その後、株式会社ファーストウォークに入社しベビーシッターやイベント保育、グロースリンクかちどきでの仕事をするようになりました。

 

幼いころから抱き続けていた”子どもと関わる仕事がしたい”という思い。資格取得の費用は、学生時代のバイト代で捻出するなど、愛らしい笑顔の裏の努力に、思わず目頭が熱くなってしまいました。

最初の仕事は、フローレンスが行っていた”避難家庭一時保育サポート”だったそうです。

 

眞子:避難家庭へのシッターが初めての仕事でした。震災後、多くのご家庭が東京へ避難していました。そこでフローレンスが行っていた”避難家庭一時保育サポート”で、避難家庭が滞在するホテルへ行きました。親御さんが届け出や職探しのため外出しなければならない時に、お子さんをお預かりします。

 

震災で慣れ親しんだ土地を離れることはとても辛いことなのに、子どもたちはとても我慢強くて。ママの前では泣いたり甘えたりすることを我慢しているんです。きっと、これ以上心配させたくない、という思いがあったからだと思います。
 
なので、私たちとふたりっきりになると泣いたり、甘えたりする子が多かったように思います。特にお兄ちゃんお姉ちゃんは尚更で。
だから一緒にいる時は、少しでも楽しい思いをして欲しくて。限られた遊びしかできないけど、その中でも、遊びに夢中になった時の子どもらしい笑顔を見た時、なんだかとてもホッとしました。

 

我慢を強いられる毎日は、小さいながらもストレスが積み重なっていきます。感情を表現できる、気持ちを受け止めてくれる人が身近にいたこと。それはとても大きな支えだと思いました。

眞子さんは2011年から避難家庭への一時保育サポートの他に、病児保育の研修を受け病気のお子さんの家庭に行ったり、イベント保育やグロースリンクかちどきでの仕事を経験しています。

若いながらも、様々な境遇に置かれている子どもたちと接してきた眞子さん。しっかりしている彼女に、背筋を伸ばされる思いです。しかしながら若さゆえ、子どもを預かる上で悩むことがあったそうです。

 

眞子:最初の頃は、他のスタッフと比べると若くて経験もなく、親御さんにとっては不安かなと思っていました。

 

けれど私が不安な顔をしていると、それが子どもたちに伝わってしまうから。この強みを活かして、自分らしく接しようと思うようになりました。そう思ってからは、とにかく子どもとおんなじ目線にたって、”一緒に遊ぶ”ことを楽しもうって。

 

ただ、こちらから強引にいくのではなく、少し引いた目線でその子の反応や気持ちを察しながら声をかけるよう心がけています。

 DSC04203 

子どもたちがどう感じるか?を考えて接する眞子さん。”自分らしく接しよう”と思った。その言葉に、眞子さんの優しさと強さがうかがえます。少し年上のお姉さんという存在の彼女だからこそできる、子どもたちへの接し方があるように思いました。

オープンから3年間、グロースリンクを支えてくれている眞子さん。ここでのお仕事について聞いてみました。

 

眞子:グロースリンクでは、”パパママと一緒にいる子どもたちの姿”を見ることができます。一緒に遊んで笑っている姿を見ると、なんだかうれしい気持ちになりますね。

 

グロースリンクでは子どもたちだけでなく、親御さんともお話をすることができます。親御さんたちと話していると、”子育てには正解が無いんだなぁ”と実感します。

 

いろんな人の、子どもたちへの接し方を聞くことができてすごく勉強になります。

 

レポートにも、その日あった出来事をびっしり記入してくれます。同じ状況でも、見る人によって感じる印象量は違います。若いながらたくさんの経験をしてきた眞子さんだからこそ、気づける事なのでしょう。

眞子さんインタビュー写真

 

最後に、彼女の眼からこの3年間の変化はどう映っているのか、ここはどんな場所なのか、聞いてみました。

 

眞子:親子で一緒に遊ぶ姿が増えました。あと、おじいちゃんおばあちゃんと一緒に来る子や遠方から来る人も。初めは、近くの人しか遊べない施設だと思われていたけど、3年たってすごく客層が広がりましたね。

 

グロースリンクは、”パパもママも、ジジもババも、一緒に来て安心して遊べる場所”だと思います。外だと、事故や怪我が心配で、小さい子であればなおさら、ひと時も目が離せません。でもここはソフトクッションだから転んでも痛くないし、飛び出して車にぶつかる心配もない。

子どもたちがキラキラした目で遊ぶ姿から、あまり目を離さないで欲しいけど、親御さんがちょっと一息つくことが出来るのもいいと思います。保護者の目も私たちの目もあるから、安心して遊べる場所ですね。子どもたちはいろんな大人と関わったり。

 

兄弟がいなくても、ここでは年の近いお兄ちゃんお姉ちゃんと一緒に遊ぶことが出来る。勝どきは、地域と関われる場所があって素敵だなって思います。

 

受付で名前を呼んでくれる子どもたちも増えたそう。会いに来てくれる子どもたちがいることが嬉しい、と語る眞子さん。彼女と一緒に、これからもたくさんの方に楽しい時間を過ごしてもらえる場所にしていきたいと思います。

 

 

◎眞子さんに会える日

土日 10時~17時(不定期)

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